にくうどん

shoka・svaha・shava

生まれてから初めて見た花

寺田蘭世は何かに追いかけられているような炎を感じて好きだったね。地球ではあれ以上早く走ると燃え尽きちゃうからね。ワタボコリききたい。

 

そう考えると自分には表現者の持つ追いかけられている感じがないなと思う。どこまでいっても甘ったれのお坊ちゃんで、追い詰められないで、逃げてしまう。逃げる瞬間に一番力が出てしまうから、狂ってしまう。

 

自分の弱さは近親者が全員死んでいないことに起因していると思っている。つまり自分はずっと幸せにやってきているのだ。贅沢な話だが、少し悔しい。ここからの展開はもう落ちるしかないのかな。

 

私立恵比寿中学を通っていないのになぜか頭に焼きついて離れない曲の一つになった。松野莉奈が亡くなったことは当時の自分にとっては衝撃的で、何故か全く知らなかったのに号泣した記憶が残っている。

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メイド喫茶のピンクはヤニでくすんでて夢なんて見ない自由があった

 

「老人ホームで死ぬほどモテたい」上坂あゆ美 

『老人ホームで死ぬほどモテたい』 上坂あゆ美|新鋭短歌シリーズ|短歌|書籍|書肆侃侃房

 

今日は桜を見た。起きている時間の三分の一くらい桜を見ていた。去年までみていた桜はなんだか刺激的で、全くの清純な五枚の花びらだった。けれど、今年の桜はなんだか汚かったというか、花が生えていないところが目に入ったり、葉桜が体毛みたいだなと思ったりとかなんだか変な見え方がした。でも3時間くらい眺めたのちに、少し触れてみたら、当たり前なのだけれど桜も生きていることに気づいた。葉っぱだって生える、桜はサクラなのだから。そうしたら、なんだか桜がさくらに見えてきた。さくらに完璧を求めていた自分が少し恥ずかしかった。触れて初めてわかる柔らかさを、触れるまでわからなかった自分を悲しく思った。全てを曝け出して、3時間も自分に見つめられて、触られて、照れもしないさくらのことがなんだか少し憎かったし、目一杯につけた薄紅色の花びらは可愛かった。

 

2024桜

生まれてから初めてみた花の名前を娘につけてあげようと思ったことがあった。しかし自分がこれを思いついた瞬間にこの案は潰えた。この案の良いところはその偶然性にあって、自分はその偶然性を壊して、例えば、百合の花を病室に飾ったりいらんことをしてしまうだろう。交配日を設定し、妊娠が分かった段階で予定日付近の見頃の花を選定し、その花が見える病院の病室を設定することができかねないのが現代の嫌いなところだ。そんな設定が、偶然、誤配された一輪の花によって破壊される「完璧」な物語が僕の望む未来世紀の物語だ。

 

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